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好きやねん、大阪

 

御無沙汰しております。

 

例年以上に猛威を振るった花粉もようやく鳴りを潜め、少しずつですが過ごしやすい春が近づいてきたのではないでしょうか。

私はというと、年明けから出張で一か月半、大阪に滞在していました。

一か月半という期間は自分のキャリアの中でも最長であり、内容も相応にスリリングなものとなりましたが、

やりきった時の感動や達成感もまた、一入だったと思います。

 

さて、今回の記事ですが、そんなエキサイティングな大阪での日々を彩ってくれた「出張めし」の数々をちょっとしたレビューとともに紹介していこうかなと思っています。このブログを読んでくれている皆様が大阪を訪問される際、少しでも参考になりましたら幸いです。

 

 

1.石臼挽き手打蕎麦専門店 土山人 すだち蕎麦

 

三月は巣立ちの季節、ということで、最初に紹介するのは北浜の石臼挽き「手打ち蕎麦専門店 土山人」の名物、すだち蕎麦です。当該メニューを注文した者は必ず、丼の水面を埋め尽くすように咲き誇るすだちに目を奪われることでしょう。手打ちならではのコシと出汁のうまみを、すだちの酸味が絶妙に引き出してくれます。これぞまさしく酸味一体。さらに追加で身の引き締まったプリップリの海老天を添える禁断の快楽を一度知ってしまったら、普通の蕎麦では満足できない体になってしまうこと間違いなしです。

 

 

2.中之島ソーシャルイート アウェイク 牛肉煮込みのオムライス

 

二番手を飾るのは、中之島公会堂の地下に位置する「中之島ソーシャルイート アウェイク」の看板メニュー、牛肉煮込みのオムライスです。ここはお客様に紹介していただいたのですが、我がオムライス史に金字塔を打ち建てたといっても過言ではない逸品でした。濃厚でありながら諄さを感じさせない上品な味わいのデミグラスソースにふわとろの卵を絡ませ、口どけほろほろの角煮と一緒に放り込めば、あなたはもう一瞬で虜。致命的な魅力で相手を破滅へと導く男性のことをフランス語では「オム・ファタール」と言いますが、もしかするとこの「オム」は、ここのオムライスのことを指しているのかもしれませんね。

 

 

3.煮干しらーめん 玉五郎 味噌バターらーめん

 

筆者が大阪を訪れた際に必ず立ち寄る「煮干しらーめん 玉五郎 阪急三番街店」は、細麺が一般的な煮干し系というジャンルにあって貴重な中太ちぢれ麺の供給源です。中でもこの冬季限定メニュー「味噌バターラーメン」は、ありそうでなかった煮干し系スープと味噌バターの組み合わせ。これはもう、ラーメン界のアリ対猪木と言っても過言ではないでしょう。具としてのナルトのレガシーな存在感もまた、このドリームマッチに華を添えています。

 

 

4.炙り肉そばニューヨーク 肉soba

 

今回の大阪出張、鬼リピ個人の部において優勝の座に輝いたのがこの「炙り肉そば ニューヨーク」の肉soba。いわゆる変わり種系で、極太のそばとバーナーで炙った豚肉を、甘辛い麺つゆに絡めていただきます。さらに面白いのは、つゆに生卵を溶かし、ラー油を2,3周垂らす食べ方が公式に推奨されていることです。これらを段階的に加えることにより、本来の蕎麦に加え、牛丼やすき焼きのような味変を楽しむことができます。オプションのとろろを入れてもよし、定食を頼んでごはんと肉で食べてもよし。炙り肉そばニューヨークで、ぼくのかんがえたさいきょうの肉sobaをカスタマイズしよう。

 

 

5.くら寿司 いか柚子胡椒漬け

 

最後に紹介するのは、今回の出張を語る上で欠かせない存在「くら寿司」のいか柚子胡椒漬けです。夜遅くまでの残業が続く日々の中、0時まで営業しているくら寿司の明かりに何度救われたことか。最後の方なんてくら寿司のラストオーダーに間に合わせるために退館時間を調整してましたからね。ラストオーダーと共に入店し、ビッくらポンの結果に一喜一憂し、蛍の光を背にホテルへと帰った日々を、きっと筆者はこれからも人生の節目節目で思い出すのだろうな。笑顔と元気をありがとう。

 

 

出張における最大の楽しみは「ごはん」だなんて話もよく聞きますが、「食」それ自体に対して強いこだわりを持たない筆者にとっては「あの時は大変だったな」とか「楽しかったな」とか、その時の状況や起こった出来事と「食」が紐づくことで初めて「楽しみ」になるのだなと、記事を書きながらしみじみ思ったのでした。

 

明日もがんばろー